カツオノエボシといえば数年前のことですが、友人たちと海に行ったときのことを思い出します。
そのグループはよくアウトドアを楽しんでいたのですが、その日は友人が連れてきた女性が初めて参加というかたちでした。
初めて参加なのですが、なかなかクセのある人で、ちょっと仲良くなれないなって感じでした。
良い歳をして、ちょっと引くくらいのぶりっ子で、その女性は常に男性陣の視線を意識している感じでした。
違う意味で見つめてしまうくらいのスタイルでしたが。
その女性が海岸線を散歩していたんです。
モデルのように腰をくねらせながら、不意にしゃがみこんで、「なにこれ、きれーい」と甲高い声を上げたんです。
そこには青くて透き通ったきれいなものが落ちていたのですが、それをみた友人が「触るなボケ!!!!」そう言って女性は半泣き状態になりました。
それがカツオノエボシだったんです。
その瞬間から、急激にテンションが下がったその女性は、終始しょんぼりしてしまってちょっとかわいそうなくらいでした。